上質の適応規制のススメ
2005年 02月 09日
優先順位はちゃんとわかっているはずなんです。
それなのに、こんな泣きたいほど忙しい時に限って、手間暇かかる丹波の黒豆なんかを煮始めてしまいました。
もしかしたら、これがいわゆる「適応規制」というものなのでしょうか。俗に「自己防衛」とか「現実逃避」とか「自己正当化」などを意味するようですが(笑)。
そういえば、学生時代にも似たような経験があります。試験前になると、なぜか決まって部屋の掃除を始めたり、雑誌のバックナンバーを引っぱり出してみたり。あれって一体、何でなんでしょうね。
でも私は、基本的に忙しいことがキライではありません。
むしろ、いくつもの別次元の仕事を同時進行させていくことは得意な方かも。
本も常に3~4冊併読してますし。忙しくしていると、落ち込んでる暇がないんです。でもさすがに、その忙しさが飽和状態に達した時は「適応規制型危機回避法」(命名はワタシ)を投入。これは急ぎの課題を幾つも抱えているようなときに
よく使う手なのですが、時間がないからこそ、敢えて美術館に足を運んで古今東西の一流品から上質の「感化」を受けて帰ってくるというもの。急いで自分を立て直さなければならない時、このギアチェンジ法は即効性抜群です。
精神的に追い込まれたとき、人はそれぞれのカタチで「スランプ」や「ストレス」を乗り切ろうとしますが、私の場合は一人で美術館に行くこともそうですが、とにかく人に会うこと。それも、とびっきり元気な人に会う。すると大抵のスランプなんて一瞬にして吹き飛んでしまうのです。
「適応規制」だっていいじゃありませんか。結果的に自分を自分で取り戻せるのなら。気分転換だって、ひとつの立派な才能です。
ところで昨年の9月、カズンの古賀いずみさんが「夢をかなえる大人の学校」にゲスト出演して下さったとき「人生は皿回し」っておっしゃられていましたけど、とっても印象的でしたね。
確かに熟練した「人生皿回し組」の先輩たちが世界中にはキラ星のごとくいて、私たち女性に常に勇気と希望を贈り続けてくれています。
75歳から絵筆を持ち、101歳で亡くなるまでのたった20数年間で1500点もの美しいナイーブアートを書き残した、アメリカの女流画家グランマ・モーゼス。
子育てをしながら中国語を学び、通訳になるという大きな夢を叶えた長澤信子さんは、36歳からの出発でした。彼女のユニークな奮闘記『台所から北京が見える』と『主婦こそ夢の自由業』は、夢と希望に満ちあふれています。
ダンサー・女優・映画監督・写真家・ダイバーと、まさに八面六臂の経歴を駆け抜けたドイツのレニ・リーフェンシュタールは、何と70歳でダイビングのライセンスを取得。90歳を過ぎてもなお水中写真を撮り続け、102歳で亡くなるまで映画監督としての「現役」を貫いた女性です。
そして現在、スチュワーデス出身の弁護士として活躍中の志賀こず江さんは、主婦業と全盲の実母の介護、そして学生生活をすべて両立させながら、司法試験に挑戦すること実に13回!
著書の『ほかの誰でもない私をさがして―スチュワーデス、弁護士になる』には、まさに彼女の壮絶な皿回し人生が綴られており、一人でも多くの女性に読んでいただきたいイチオシのサクセスストーリーです。勇気や希望って、ホントに伝染するものなんですね。
さて……。私はいま、いったい何枚のお皿を回せているんだろう。
それなのに、こんな泣きたいほど忙しい時に限って、手間暇かかる丹波の黒豆なんかを煮始めてしまいました。
もしかしたら、これがいわゆる「適応規制」というものなのでしょうか。俗に「自己防衛」とか「現実逃避」とか「自己正当化」などを意味するようですが(笑)。
そういえば、学生時代にも似たような経験があります。試験前になると、なぜか決まって部屋の掃除を始めたり、雑誌のバックナンバーを引っぱり出してみたり。あれって一体、何でなんでしょうね。
むしろ、いくつもの別次元の仕事を同時進行させていくことは得意な方かも。
本も常に3~4冊併読してますし。忙しくしていると、落ち込んでる暇がないんです。でもさすがに、その忙しさが飽和状態に達した時は「適応規制型危機回避法」(命名はワタシ)を投入。これは急ぎの課題を幾つも抱えているようなときに
よく使う手なのですが、時間がないからこそ、敢えて美術館に足を運んで古今東西の一流品から上質の「感化」を受けて帰ってくるというもの。急いで自分を立て直さなければならない時、このギアチェンジ法は即効性抜群です。
精神的に追い込まれたとき、人はそれぞれのカタチで「スランプ」や「ストレス」を乗り切ろうとしますが、私の場合は一人で美術館に行くこともそうですが、とにかく人に会うこと。それも、とびっきり元気な人に会う。すると大抵のスランプなんて一瞬にして吹き飛んでしまうのです。
「適応規制」だっていいじゃありませんか。結果的に自分を自分で取り戻せるのなら。気分転換だって、ひとつの立派な才能です。
ところで昨年の9月、カズンの古賀いずみさんが「夢をかなえる大人の学校」にゲスト出演して下さったとき「人生は皿回し」っておっしゃられていましたけど、とっても印象的でしたね。
確かに熟練した「人生皿回し組」の先輩たちが世界中にはキラ星のごとくいて、私たち女性に常に勇気と希望を贈り続けてくれています。
75歳から絵筆を持ち、101歳で亡くなるまでのたった20数年間で1500点もの美しいナイーブアートを書き残した、アメリカの女流画家グランマ・モーゼス。
子育てをしながら中国語を学び、通訳になるという大きな夢を叶えた長澤信子さんは、36歳からの出発でした。彼女のユニークな奮闘記『台所から北京が見える』と『主婦こそ夢の自由業』は、夢と希望に満ちあふれています。
ダンサー・女優・映画監督・写真家・ダイバーと、まさに八面六臂の経歴を駆け抜けたドイツのレニ・リーフェンシュタールは、何と70歳でダイビングのライセンスを取得。90歳を過ぎてもなお水中写真を撮り続け、102歳で亡くなるまで映画監督としての「現役」を貫いた女性です。
そして現在、スチュワーデス出身の弁護士として活躍中の志賀こず江さんは、主婦業と全盲の実母の介護、そして学生生活をすべて両立させながら、司法試験に挑戦すること実に13回!
著書の『ほかの誰でもない私をさがして―スチュワーデス、弁護士になる』には、まさに彼女の壮絶な皿回し人生が綴られており、一人でも多くの女性に読んでいただきたいイチオシのサクセスストーリーです。勇気や希望って、ホントに伝染するものなんですね。
さて……。私はいま、いったい何枚のお皿を回せているんだろう。
by musenet
| 2005-02-09 03:26
| Life